加茂川漁業協同組合 ◆ Kamogawa Fisheries Cooperative Association

全国内水面漁業振興大会開催の報告

第54回全国内水面漁業振興大会が、昨年十月二十七日東京都港区の日本消防会館において開催されました。全国六ブロックから提出さた五議案十二項目の議案について審議しました結果すべて満場一致で採択されました。大会宣言についても満場一致で採択されました。 加茂川漁協は残念ながら出席しませんでした。 「大会宣言文 全内漁連機関誌より掲載」

「大会宣言文」

我が国の内水面漁業は、漁業活動を行うと同時に、流域における水産資源の保全、水環境の維持改善、レクりエーションの場の提供など幅広く公益性の高い活動をおこなっている。しかしながら、河川工作物等による環境悪化や近年の異常気象に伴う漁業の不振、疾病の発生、外来漁・カワウによる食害被害の増加といった極めて厳しい課題に直面しながら、一方でわ増殖経費などの負担増により、経営収支面の悪化が著しくなっている。また内水面漁業組合は、個人組合の行使料、遊漁料による収入に大きく依存してるものの、過疎高齢化等により組合員は減少し、経営基盤は脆弱となり、活動の継続が難しくなっている。 これらの課題を解決するためには、これからは河川管理者、流域市町村、流域住民・企業の積極的な参加を促す一体的な対応か゛必要であり、国や県市町村においては、内水面漁協の脆弱な経営基盤を改善するための制度改革に取り組むとともに、下記の項目について一刻も早い対応がなされることを求める。

  1. 東日本大震災からの漁協回復への早期支援強化を行うこと。
  2. 外来漁・カワウ対策に係る漁協の負担を軽減すること。
  3. コイヘルペスの終息宣言について、早期に今後の方向を打ち出すこと。
  4. 内水面漁協生産統計における遊魚統計を復活させること。
  5. 関係省庁の内水面環境を一元化し、内水面漁協が果たす多面的機能を評価し、発揮を行う活動に対し支援を行うこと。以上、ここに宣言する。

      平成23年10月27日         第54回全国内水面漁業振興大会